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母乳で育てることの問題

 

 赤ちゃんを母乳で育てるうえで、残念ながらいくつかの問題点が指摘されていることも事実です。それを事前に知っておけば、赤ちゃんの健康に影響を及ぼす可能性も低くなることは間違いありません。ただ、いくつかの問題点のうち、母乳を与えることをやめるべき深刻なケースはごくわずかです。

 

ダイオキシン類の影響

 

 ダイオキシン類とは、ゴミ焼却の過程で発生する有機塩素化合物の総称で、あらゆる化学物質の中で最も強力な毒性を示します。

 

 ダイキ中に排出されたダイオキシン類は、河川、海洋、土壌を次々と汚染し、農産物や魚介類に蓄えられていくので、私たちは食物を通して、日々否応なくダイオキシン類を体内に蓄えてしまっているわけです。

 

 ダイオキシン類は肝臓や脂肪組織、そして母乳中といった脂肪の中に蓄えられる性質を持っています。そこで近年、お母さんの体内のダイオキシン類が母乳を介して赤ちゃんに移行し、健康被害をもたらすのではないかと指摘されています。

 

 厚生労働省では、「確かに母乳の中には一定量のダイオキシン類が含まれているが、その量は赤ちゃんに影響を与えるほどではない」と判断し、母乳の利点や安全性の面から母乳育児をすすめるという見解を示しています。この問題に関しては現在慎重な調査研究を進めている最中で、より一層適切な対策を講じることが求められています。

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ビタミンK欠乏の可能性

 

 母乳にはほとんどのビタミンが理想的なバランスで含まれていますが、唯一ビタミンKだけは不足を起こす可能性があります。

 

 ビタミンKは、血液中の成分が結合して血液凝固反応が起こる際、補酵素として働く成分です。不足すると消化官出血や頭蓋内出血などを起こし、嘔吐や呼吸困難、意識障害などをともなう場合もあります。

 

 しかし現在は、生後間もないうちにビタミンKを投与することで出血を未然に防ぐことができるようになっています。

 

母子感染の可能性

 

 まず、B型・C型肺炎についてですが、B型肺炎の場合、出産時の母子感染が主な感染経路となります。しかし、母乳に関しては感染の報告はないので、母乳で育てることも可能です。

 

 一方のC型肺炎は、妊娠や出産による母子感染の可能性はほとんどありません。さらに、母乳を介して感染したという報告はありません。赤ちゃんへの影響は極めて少ないといえるでしょう。

 

 後天性免疫不全症候群(エイズ)は、分娩時の産道での感染と妊娠中に胎盤を介しての感染が中心と言われています。また、母乳から感染する可能性もあります。

 

 成人T細胞白血病は、最も多い感染経路が母子感染で、しかもその大部分が母乳によるものです。したがって、感染が発見された場合には、母乳は断念しざるをえないでしょう。

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