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核酸

遺伝子を修復し、病気や老化を防ぐ核酸の働き

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遺伝子を修復し、病気や老化を防ぐ核酸

 

 【活性酸素による遺伝子損傷と活性酸素を過剰に生成させてしまう5つの原因】で述べたように、遺伝子の損傷を引き起こす最大の元凶・活性酸素は、日常生活のあらゆる場面で出現することが明らかになっています。紫外線、環境汚染物質、食生活、ストレスなど、私たちを取り巻く環境やライフスタイルそのものに活性酸素の過剰発生を招く要因が潜んでいるわけです。

 

 そうすると、ほとんどの人が重大な病気にかかってしまいそうに思えますが、決してそんなことはありません。なぜなら、生体には遺伝子の損傷を防いだり、傷ついた遺伝子を修復する機能が備わっているからです。その第一に挙げられるのが、スーパーオキサイド・ディスムターゼ(SOD)などの解毒酵素。SODは、約60兆個すべての細胞内に配置されていて、絶えず発生する活性酸素を強力に封じ込めています。

 

 しかし、残念なことにSODの作用は20〜30歳ごろにピークを迎え、次第に下降線をたどっていきます。つまり、同じような環境で生活し、同等のストレスを受けている人が大勢いたとしても、ここの年齢の違いによって遺伝子の被害は大きく異なってきます。年を重ねるごとに誰もが感じる体力の衰え、シミやシワ、体型の崩れ、白髪や薄毛、老化に伴って現れる肉体的な変化のすべてが、活性酸素を解毒する酵素の機能の低下による影響といっても過言ではありません。

 

 そこで注目されるようになったのが、活性酸素を除去する働きを持つ物質、いわゆる抗酸化物質です。最も悪質な活性酸素であるヒドロキシルラジカルには解毒酵素がないため、抗酸化物質が特に重要なのです。植物性食品(野菜、果物、穀類、豆類など)や動物性食品(肉、魚、卵など)の中には、活性酸素を除去する働きを持つ栄養素が含まれています。

 

 一般に抗酸化作用が強いことで知られている栄養素には次のようなものがあります。

・ビタミン類・・・ビタミンA、B群、C、E

・ミネラル類・・・セレン、銅、鉄、亜鉛、マンガン、マグネシウム

・その他・・・ポリフェノール類(植物全般に含まれる色素成分。カテキン、フラボノイド、アントシアニン、リグナンなど)、カロチノイド(β-カロチン、α-カロチン、リコピン、ルテインなど植物の赤や黄色を構成する色素成分。βおよびα-カロチンの一部は体内でビタミンAに変換される。)、クロロフィル(葉緑素)など

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※緑茶成分のカテキンには強い抗酸化力があることで知られていますが、茶葉は栽培の過程で農薬やダイオキシンに汚染されている場合があるので、最初に抽出する一番茶にはそうした有害物質の影響が心配される。

 

 私たちは日常の食事から抗酸化物質をとることで、遺伝子の損傷を未然に防いでいるわけです。したがって、抗酸化物質を意識的に取り入れたバランスのよい食生活は、活性酸素に対する自己防衛につながるのです。

 

 近年、健康なうちから病気の発生を未然に防ぐ、つまり病気にかかる前になんらかの対策を講じることを「一次予防」といい、あらゆる病気の根絶につながる最良の医療として世界的に評価されています。抗酸化食品の非地上的な利用は、今や一次予防の定番としての地位を確立しています。

 

 ところが、現在のような環境のもとでは、体内の酵素や抗酸化物質のみで完璧に遺伝子を守り切れることはありません。一次予防の限界を超えて、運悪く遺伝子の損傷を招く危険性はいくらでもあるわけです。

 

 とはいえ、傷ついた遺伝子は必ずしも重大な病気に直結するわけではなく、アポトーシス(細胞の自殺)や免疫の力によって正常に戻ることができます。人間には本来、不要細胞や異常細胞を自殺させて新しい細胞にかえる仕組み、すなわち新陳代謝という機能が備わっています。さらに、免疫機構の力によって異常細胞を除去する仕組みも兼ね備えているのです。

 

 核酸成分は、こうした自然治癒力を高め、細胞を正常に導いてくれます。核酸成分のアデニル酸(AMP)には、異常細胞や不要細胞を自殺させる作用があります。とりわけ、傷ついた遺伝子の修復や異常細胞や不要細胞のアポトーシスに関与しているP53というガン抑制遺伝子を活性化する働きがあるのでは、という説もあります。

 

 また、塩基のA・T・G・Cの全てが揃っていないと新しい細胞をつくることはできません。つまり、細胞の若返り(新陳代謝)に大きく貢献しているのが核酸なのです。しかも核酸には、活性酸素を除去する抗酸化作用や、免疫機能を活性化して病気に対する抵抗力を高める作用も認められています。つまり、一次予防にあたる「遺伝子の保護」と、二次予防にあたる「細胞の正常化」の役割を兼ね備えています。まさに、核酸は予防と治療の両方を実現する物質であり、日頃の日常生活を通して核酸を取り入れることこそ、遺伝子を守る究極の予防医学といえるでしょう。

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