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核酸がIgE抗体の産生を抑える

 

 この20年ほどの間で患者数が激増したアトピー性皮膚炎や花粉症。これらの病気には、血液中のIgEと呼ばれる抗体が増えるという共通の特徴があります。病原菌などの異物(抗原)が外から侵入してきたとき、ごく短時間で症状が現れるタイプのアレルギー疾患を一般に「I型アレルギー」と呼んでいますが、アトピーや花粉症をはじめ、アレルギー性鼻炎、気管支ぜんそくなどはいずれもI型アレルギーの代表的なものです。

 

 このIgE抗体は、痛みやかゆみ、湿疹などの原因であるヒスタミンやロイコトリエンといった神経伝達物質の産生に深く関与しているため、アレルギー疾患特有の症状が現れるようになります。

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 IgE抗体は、外から異物が侵入してきたときにB細胞で産生されるもので、その産生はTh1とTh2のバランスがTh2優位になったときに増え、アレルギーになります。

 

 こうしたI型アレルギーに対して、核酸はどのように作用するのでしょうか。

 

 かつて乳業メーカーでは、核酸の抗アレルギー作用を調べる目的でマウスを使った実験を行いました。マウスに母乳とほぼ同じ組成の核酸(ヌクレオチド)を添加した飼料を経口摂取させるグループと、無添加の飼料を摂取させるグループに分けて、数週間後に血液中のIgE抗体を調べた結果、核酸入りの餌を食べたグループの方が格段にIgE抗体が低下していたことが確認されました。同様の結果は、九州大学医学部と遺伝子栄養学研修所によっても報告されています。その理由はすでに述べたように、核酸にはTh1・Th2のバランスをTh1にシフトさせる作用があるからです。

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