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活性酸素による遺伝子損傷と活性酸素を過剰に生成させてしまう5つの原因

投稿日:08/11/2017 更新日:


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活性酸素が遺伝子を傷つける

 

 活性酸素が引き起こす化学反応は、遺伝子を傷つけ、ガンのみならず、動脈硬化、心臓病、糖尿病をはじめとしたあらゆる生活習慣病の根本的な原因となることは明らかです。逆の見方をすれば、活性酸素を抑えることこそ、あらゆる病気に共通する最大の予防策でもあるのです。万全の予防策を講じるためには、活性酸素が日常のどんな場面で発生するかを理解しておくことが重要です。

 

 では、活性酸素が過剰に生成される原因を探ってみましょう。

 

喫煙

 タバコの煙には、ニコチン、タール、ベンツピレン、カドミウム、ダイオキシン類、一酸化炭素、二酸化窒素など、多くの有害物質が含まれています。これらの物質を吸い込むことによって、活性酸素の代表格であるスーパーオキサイドが大量に発生します。喫煙が肺ガンや咽頭ガン、食道ガンはもとより、あらゆる種類のガンに深く関係しているのは、こうした理由によるものです。

 

 しかも、タバコの害は吸った本人の健康被害だけに止まりません。喫煙者自身が吸い込む煙(主流煙)よりも、火のついたタバコから立つ煙(副流煙)の方が数倍から数十倍に及ぶ毒性が示されています。したがって、タバコを吸わない人でも、周囲の喫煙者から間接的に煙を吸わされる「受動喫煙」の被害にあってしまう危険性があるのです。

 

紫外線、放射線、電磁波

 紫外線は地球上に到達する太陽光線に約6%ほど含まれています。波長の長いものからUV-A、UV-B、UV-Cに分けられますが、波長の長いものほど強力な作用を持ち、皮膚の細胞内の遺伝子を損傷させます。

 

 つまり、春や夏の強い日差しのもとで肌を露出させたり、季節に関係なく無防備に太陽光線を浴び続けることは、単にシワやシミの原因になるだけでなく、老化と生活習慣病の原因にもなるのです。

 

 特にフロンガス(以前、冷蔵庫やクーラーの冷房として使用されていた物質)によるオゾンホール(有害紫外線を吸収する大気圏のオゾン層が破壊されて、空洞化する現象)の拡大が確認されて以来、地表に降り注ぐ紫外線の量が増え続けることが懸念されています。長時間日光に当たらないようにする、外出時は帽子や日傘で日差しを遮る、などの紫外線対策も心がけましょう。

 

 また、X線など医療に用いられる放射線にも、細胞なの水分と反応して活性酸素を発生させる性質があります。したがって、健康診断や病気治療のためのレントゲン検査は頻繁に受けないように注意する必要があります。年に1〜2回程度であれば問題はないが、それ以上いなりそうな場合は、事前に医師と相談するといいでしょう。

 

 さらに、電子レンジ、パソコン、テレビのリモコン、スマホなどから放射されている電磁波(空中を走る電磁気の流れ)も、遺伝子損傷の原因になります。

 

環境汚染物質

 大気中には、自動車の排気ガスや工場からの排煙に由来する汚染物質が蔓延しています。今や地球上至る地域の大気に汚染の害が広がっているといえるでしょう。

 

 大気汚染物質には、活性酸素の発生源となる窒素酸化物が約20種類ほど含まれています。また、これらの汚染物質は酸性雨の原因にもなっています。酸性雨は植物に悪影響を与えると同時に、地下水や水源水となり、最終的には私たちが飲む水道水の質にも影響を与えることになります。

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 水道水源水は、こうした酸性雨の栄光だけでなく、工場排水、生活排水、農薬、廃棄物などさまざまな物質によって汚染されています。その汚染を消毒するために大量の塩素が用いられていますが、この塩素と水源中の腐敗物質が結合することでトリハロメタンという発ガン性を持つ物質が生成されます。

 

 さらに、人体への深刻な影響が懸念されているのが、ダイオキシン類です。ダイオキシン類は食物連鎖で体内に入ると、免疫機能や生殖機能を脅かすだけでなく、遺伝子の隙間に入り込み、遺伝子を破壊します。

 

食品添加物、食品関連物質

 法律で使用が認可されている食品添加物や、食品を調理したり加工したりする過程で作られる食品関連物質の中にも、活性酸素の生成を促す物質が多く見つかっています。その代表的なものを紹介します。

 

OPP…レモンやオレンジなどの柑橘類に使われる防カビ剤。

BHA…油脂、バター、加工魚介類、乾物類、製麺などに使われる酸化防止剤。

サッカリン…清涼飲料水、乳製品、ガム、醤油、ソース、魚肉練り製品などに使われる人工甘味料。

ニトロソアミン…ハム、ソーセージなどの加工食品およびイクラ、タラコ、干し魚などの加工魚介類などに含まれるたんぱく質のアミンが、加工される過程で発色剤や保存料として使われる亜硫酸ナトリウムに反応して合成される物質。

ヘトロサイクリックアミン…肉や魚を加熱料理する際、たんぱく質が変性することによってできる物質。肉や魚の焼け焦げた部分。

アフラトキシン…食品中に発生するカビが作り出す物質。

過酸化脂質…植物油やマーガリンなどの油脂食品、ポテトチップスなどのスナック菓子、カップラーメンなどのインスタント食品に多く含まれる不飽和脂肪酸は、時間が経つにつれて酸化し、過酸化脂質に変化する。それを摂取することで、細胞膜の酸化が一段と進みやすくなる。

 

ストレス、過労、過食、肥満

 1日に消費するエネルギーのことを基礎代謝といいます。私たちの身体は、じっとしているときでも心臓が脈打ち、呼吸が繰り返され、体温が保たれ、内臓や神経が働いています。こうした身体機能を維持するための基礎代謝は、成人一人当たり1200〜1600キロカロリー。それに日常の生活や運動で使われるエネルギー量などを加えると、1日約2000キロカロリーのエネルギーが消費される計算になります。

 

 ところが、皮肉なことにこのエネルギー産生・代謝には、遊離脂肪酸やグリコーゲンといった熱源を燃焼させる酸素が必要になるので、どうしても活性酸素の発生を抑えることができません。

 

 元来、細胞内には活性酸素を分解・解毒する機能が備わっていますが、精神的緊張や不安、過労、過度の運動などは通常よりも多くのエネルギーを消費するため、必然的に活性酸素の過剰発生を招きます。同様に、過食や肥満も代謝の際に大量のエネルギーを使うため、活性酸素の過剰発生につながってしまうのです。

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