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 受精卵と生殖細胞。なんだか同じように聞こえますが、実はまったく違う細胞なのです。受精卵の特性であるたった1つの細胞からすべてのものが発生するため、受精卵の行う細胞分裂は非対称分裂であるとお話すましたが、生殖細胞はそのその生命の始まりの受精卵をつくる細胞になります。さらに生殖細胞の特異的なことは、生殖細胞は受精卵を形成した直後に次世代の生殖細胞をすでにつくってしまうことでしょう。厳密には生殖細胞と精子・卵子はまったく違いますが、将来の精子や卵子の中に含まれる遺伝情報は、生殖細胞に完全に規定され、言い換えると将来成人し、生殖器を迎えた私たちの精子や卵子のありさまはすでに受精卵の時点で決まっているという情味深い事実があります。では次にその様子を詳しくみていきましょう。

 

 将来の精子や卵子に変化する細胞は、それぞれ精原細胞卵原細胞と呼ばれ、始原生殖細胞に由来しています。この始原生殖細胞は、移動して性的に未分化な状態の生殖巣(精巣もしくは卵巣)に定着し、増殖して精原・卵原細胞へと分化します。その後、増殖を繰り返してそれぞれの細胞数を増加させます。やがてこれらの一部が減数分裂の準備気に入って一時精母・卵母細胞となり、長い休止期のあとに減数分裂を行います。減数分裂は、第一分裂と第二分裂の2つの分裂が連続して行われています。

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 精母細胞は第一分裂を行って二次精母細胞になります。二次精母細胞は第二分裂を行って精細胞になります。一方、一次卵母細胞は第一分裂を行って二次卵母細胞と第一極体になり、二次卵母細胞は第二分裂を行って卵細胞と第二極体になります。卵はいちじるしい不等分裂によって形成され、1個の卵原細胞から1個しかできません。

生殖細胞の形態形成

生殖細胞の形態形成生殖細胞の形態形成

 

 この減数分裂においては、第一分裂では染色体の数が半分になり、第二分裂では体細胞分裂と同じ過程をたどります。つまり生殖細胞は、最終的に染色体が半分、すなわち23本になった状態で存在しているのです。

 では受精卵はどうかというと、染色体は卵細胞と精子それぞれから受けとっているため46本(23対)です。そして受精卵は、初期段階で非対称性ではありますが、通常の細胞分裂を繰り返しています。

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