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iPS細胞について 細胞を用いる医療とその可能性

皮膚を維持する仕組み

投稿日:08/22/2015 更新日:


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 『傷の再生の仕組み』で、傷の再生のなかで表皮細胞などがどのように関わっているのかをお話しました。ここでは世界で初めて再生医療の対象になった皮膚についてお話します。

 

 私たちの体を構成している皮膚は、全体で畳1畳分の大きさがあり、皮膚全体に病変が起これば熱がでたり、血液検査に影響がでたりします。また内臓に病気があれば、皮膚に様々な変化がでます。そのため皮膚は「内臓の鏡」といわれています。皮膚は外側から表皮、血管や神経がある真皮、おもに脂肪でできている皮下組織の3つに分けられます。

肌の構造

 表皮は、表皮細胞が脱核し、ケラチン(角質)という硬いタンパク質に変化した角質層でおおわれています。生まれたての表皮細胞はケラチンをもっていませんが、成長するにしたがい自分自身の中にケラチンをつくりだします。その量は爆発的に増え、やがて自分自身がつくったケラチンに押しつぶされるようにして死んでしまいます。それがケラチンの層、表皮角質層です。したがって、常に表皮細胞を補充するための表皮細胞の女王蜂のような表皮細胞が必要です。表皮細胞の女王蜂は表皮幹細胞と呼ばれ、基底層に存在しています。

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 そのほかにもう1つ重要なことがあります。角質層は死んだ細胞の集まりで生きていませんから、それを保護する目的で、表皮細胞は死ぬ前にセラミドという天然のハンドクリームのようなものをだします。このような表皮では、新しい細胞が古い細胞を押し上げるようにして常に新陳代謝を繰り返しています。この新陳代謝は、周期が早くても遅くてもよくなく、サイクルの乱れによって肌のさまざまなトラブルを引き起こします。たとえば、赤外線は周期を早めてメラニンの沈着をうながし、年齢を重ねると周期が長くなりシミなどの原因になります。

 

 真皮は、コラーゲンエラスチンとでできています。その隙間を、水分をたっぷりと含んだヒアルロン酸などのムコ多糖類が埋めて、肌の張りや弾力を与えています。しかし、もっとも大きな役割は表皮細胞の工場がある基底層を維持するためのコラーゲンを、表皮細胞ととものつくっている点でしょう。

 なお、表皮細胞は成長するにしたがって下から上に移動し、基底細胞、有棘細胞、顆粒細胞、角質層と名前を変えますが、ここでは混乱を避けるためすべて「表皮細胞」と表記しました。

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  1. […] 皮細胞を取りだしてきて数を増やしただけのものではありません。前項で書いた『皮膚を維持する仕組み』を思い出してください。表皮細胞は、角質(ケラチン)を溜め込んで死んでします […]

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