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iPS細胞について 細胞を用いる医療とその可能性

人の再生能力とは?

投稿日:08/21/2015 更新日:


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 高度に進化したわれわれのような生命体では、単細胞生物や完全無欠のプラナリアのような身体の再生はできません。しかしまったく再生能力がないわけではありません。一生のうちまったくケガをしないという人はいないでしょう。でも、傷はしばらくするといつの間にか治っています。これは人に再生能力があるからなのです。

 

 では、人の再生能力はどのくらいあるのでしょうか? 実はみなさんは、経験的にそのことをよく知っているはずです。この程度なら病院に行かなくていいとか、これだけひどいと病院に行かなくちゃダメだとか、ちょっと怖い話で恐縮ですが、プラナリアのように胴体が半分に切れてしまったら絶対にダメだろうとか…。ここまでいかなくても、たとえば手足を骨折した時、病院に行ってギプスで固定すれば骨はいつの間にかくっついてもとどおりになるだろう、とかですね。

 

 また、肝臓がんになったとしても、肝臓は4分の3を切除されてももとの大きさに戻るという肝臓の自己再生能力がわかっていますので、この自己再生能力を利用させてもらい、医者は手術的に病巣を切り取ることができます。この場合、あくまで主役は肝臓の自己修復能力で、医者は脇役にすぎません。しかし、手足がなくなったときに、手足を再生させることはできません。このように私たち人の再生能力には、明らかに限界があります。

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 人間の場合、再生能力がもっとも高いのは胎児のときです。胎児の体内にはまだ幹細胞が大量に残っており、仮にケガをした場合でも傷はほとんど残りません。しかし、年齢とともに幹細胞は急激に減少します。骨髄のなかにある間葉系幹細胞(骨をつくる幹細胞)は、18歳では赤ちゃんのときの約10分の1、50歳では約40分の1、80歳では約200分の1までその数を減らしてしまいます。そして私たちは、加齢とともに再生能力を失い、骨折などが治りにくくなっていきます。このような話を聞いて、年をとることに悲観的になった方はいないでしょうか?

間葉系幹細胞

 でも、心配はいりません。将来的な期待ですが、80歳になっても幹細胞は赤ちゃんの約200分の1は存在しています。これを増やして必要な部分に移植してあげれば、完全な再生が可能になるかもしれません。

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