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遺伝子ってなに?iPS細胞ってなに?

iPS細胞について 細胞を用いる医療とその可能性

現在行われている再生医療とは?

投稿日:08/21/2015 更新日:


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 これまでお話ししてきたように、万能細胞のヒト胚性幹細胞(ES細胞)や人工多機能生幹細胞(iPS細胞)を実際の再生医療に用いることができれば、さまざまな組織、臓器の修復・再生に応用が可能です。ただ、初期のiPS細胞はがん遺伝子を導入して作製されたものであり、がん遺伝子を使わないiPS細胞は2011年に成功したばかりの、極めて新しい技術です。

 

 がん化の問題は低いと考えられているヒトの受精卵を壊して得られるES細胞に至っては、依然として倫理的な問題が立ちふさがり、文部科学省が平成13年に施行した「ヒトES細胞の樹立および使用に関する指針」により、ヒト胚性幹細胞の樹立および使用は当分の間、基礎的研究に限るものとされました。さらにES細胞は、医療関連分野への使用も現時点では行われないこととなりました。それ以外にも平成18年7月3日(平成22年11月1日には全部改正)にはヒト幹細胞を用いる細胞医療(再生医療)も大きな規制を受けることになります。

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 このことを踏まえ、現在行われている再生医療は限定されたものとはなっています。たとえば、実際に人に応用している日本初の技術として、角膜損傷の再生医療による治療があります。角膜損傷は、今日では角膜を移植するというのが通常の医療ですが、ドナー不足という大きな問題があります。そこで、患者の口腔粘膜の一部あるいは角膜の縁を取ってきて、温度感受性の高分子膜の上できれいな層をつくるという技術が開発されました。この培養方法を用いて角膜を人工的につくり、薬剤などの副作用で混濁した角膜と入れ替えるという再生医療による治療が14例の患者に適用され、90%以上の成功率を収めています。

角膜の再生

 また、足の血管の動脈硬化症など、足の血管が詰まって強い痛みで歩行が困難になる病気があります。この患者に対して血管になる幹細胞を注入するという治療が、すでに16例実施されています。そのうち1例では、移植前に親指に潰瘍ができていましたが、移植後12週間後にはきれいに回復したそうです。このように少しずつではありますが、再生医療による治療が行われつつあります。

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