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遺伝子ってなに?iPS細胞ってなに?

iPS細胞について 細胞を用いる医療とその可能性

人工授精と再生医療

投稿日:08/19/2015 更新日:


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 配偶子(卵子と精子)には問題がなく、卵管や精子数などそれ以外の原因で子供ができない夫婦のために、人工授精すなわち、体外受精と呼べれている技術が使われています。体外受精は、手術によって排卵直前の卵子を取りだし、培養基に移して精子を加え、受精卵をつくりだす技術です。

 

 体外受精でできた受精卵は、培養の段階から細胞分裂を重ね、細胞増殖し、細胞塊(さいぼうかい)となります。この細胞塊をお母さんの子宮に戻すと、受精・着床という正常な妊娠とまったく同じ妊娠が成立し、約10ヶ月後に元気な赤ちゃんが生まれます。つまり、体外受精した細胞塊(受精卵)の表皮細胞は胎盤になる能力を備え、内部の細胞はやがて胎児になる体を構成するすべての組織・臓器に分化・成長する能力を備えているのです。特に胎児になる細胞塊内部の特定部分を、杯性万能細胞(ES細胞)と読んでいます。

 

 しかもこのES細胞を培養してその中にある遺伝子を操作してうまく動かせると、必要な組織、あるいは臓器をつくりだすことができることも明らかになりました。1920年代に、初期の胚において分化の方向を決める部分から抽出されたアクチビンと呼ばれるたんぱく質が見つかりました。さらにこのアクチビンの濃度差や有機酸などと組み合わせて処理することによって、腎臓、膵臓、筋肉、血球など異なった組織・臓器ができることに実験的に成功しています。

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 アクリビン

 

 

アクチビン

(写真:Wikipedia)

 そこで、もし患者本人のES細胞を用いたとすれば、治療に必要な組織・臓器をつくることができ、移植による拒絶反応を防げると考えられました。そのため、体外受精によって作られた受精卵の半分や、余った受精卵を凍結保存しておき、将来使用することができれば、上記のようなことが可能になります。しかし、人工授精で受精卵を使う以上、もし順調にお母さんの子宮に戻されれば、双子として育っていたはずの兄弟姉妹の受精卵を用いることは「人間生命の萌芽」としての生命倫理的な問題を惹起さえ、これを避けることはできません。

 このようにES細胞は、再生医療にとって重要な発展をもたらしたものの、受精卵が必要なことから生命倫理的な面をクリアできませんが、自分自身の体細胞から人工的につくったiPS細胞なら箱の問題もクリアできるとして、世界中の注目が集まっているのです。

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