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遺伝子ってなに?iPS細胞ってなに?

iPS細胞について 生命の基本単位である遺伝子と容器としての細胞

4つの塩基が選ばれた理由

投稿日:07/12/2015 更新日:


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 前節でお話ししたように、DNAは、4つの塩基であるA(アデニン)、T(チミン)、C(シトニン)、G(グアニン)からできています。このうちアデニンは、様々な物質の構成成分になっており、特にATPというもっとも重要なエネルギー物質の塩基部分として、主に動物の体内で利用されています。

 

 このようにアデニンは、ほかの塩基と違った性質をもっています。では、なぜアデニンだけがほかの生体反応に利用されているのでしょか?

 

 その理由は、アデニンの化学構造としての安定性が高いためではないかと考えられています。アデニンは化学反応で簡単につくれるので、原始の地球でもありふれた物質であったと考えられます。このようなことから生命にとってアデニンは、最も利用しやすい物質であったと考えられています。

 

 また、DNAにはチミンという構成物質があります。これはウラシルという物質と非常によく似ています。しかし、DNAはウラシルを構成物質とはしませんでした。その理由は、ウラシルはDNAの構成物質であるシトシンが分解してしまうと簡単につくられてしまうからです。

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 仮にDNAがチミンの代わりにウラシルを構成成分としていたらどうなるでしょうか?

 

 DNAの構成がウラシルの次にシトシンが並んでいる場合に、シトシンが外部からの影響でウラシルに変わったとします。そうするとウラシルとウラシルが並んだ状態となり、どちらがもとのウラシルかわからなくなります。その場合、このままの状態で親から子に遺伝子が伝わり、まったく別のものとなってしまいます。

 

 このように、DNAは遺伝という重要な役割のために構成物質を安定に保存する必要があり、そのためには、ウラシルではなくチミンを構成物質とすることが必要不可欠だったのです。

 DNAの構成物質である4つの塩基が選ばれた理由は、単純そうにみえて実は非常に奥深いのです。

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