不思議Labo

遺伝子ってなに?iPS細胞ってなに?

iPS細胞について 生命の基本単位である遺伝子と容器としての細胞

原核細胞と真核細胞

投稿日:07/14/2015 更新日:


Sponsered Link

 細胞はその内部の構造から原核細胞真核細胞に分けられます。この2つの細胞でもっとも大きな差異は、原核細胞に細胞核がないことです。細胞核がないと、みなさんをなにを連想するでしょうか? いままで生命をつむぐ源はDNAであり、そのDNAは細胞核の中に存在していると書いてきましたし、以前学校で細胞核にDNAがあると学んだ人は、原核細胞にはDNAがないと思った人もいるのではないでしょうか?

001

 実は原核細胞には、細胞核がなくても遺伝担体(DNA)はしっかりと存在しています。ただ、存在の仕方が異なっているだけなのです。原核細胞のDNAは核様体と呼ばれる形で凝縮し、多くは細胞膜に付着して存在しています。また、原核細胞の遺伝担体(DNA)は染色質であるクロマチンを欠いているので、厳密には染色体というものは存在しません。

Sponcsered Link

 

 一方、真核細胞では、DNAは1本または複数本の分子から構成される染色体と呼ばれる構造になっています。染色体は、DNAがヒストンと呼ばれるタンパク質に絡みついて、しっかりと凝縮した状態になっています。真核細胞の場合、すべての染色体のDNAは核の中に閉じ込められていて、核膜によって細胞質と隔てられています。

 

 そのほかにも、原核細胞と真核細胞の違いはいくつかあります。原核細胞では、タンパク質をつくるのに必要なリボソームは細胞内に浮遊しているので細胞質基質がザラザラしていますが、真核細胞ではリボソームの主要な部分が小胞体に結合しているため、細胞質基質はザラザラしていません。

 

 以上、非常に多くの違いが認められる原核細胞と真核細胞が、もっとも違うのは細胞内小器官でしょう。ミトコンドリアや葉緑体などの細胞内小器官は、真核細胞では何種類かが存在し、またそれらが独自のDNAをもつものもあります。

 一方、原核細胞にはそれが認められません。真核細胞に認められる細胞内小器官はもともと別の細胞(生物)であり、共生によって細胞小器官となったとする「細胞内共生説」が、現在ではほぼ認められているように、生命が常に別の生命と協力しあって命の連鎖をつないできた証拠がここにもあるのです。

Sponcered Link

-iPS細胞について, 生命の基本単位である遺伝子と容器としての細胞
-, , , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

がん研究から生まれた万能細胞

Sponsered Link  万能細胞が発見される以前に、がん細胞に万能細胞があるかどうか検討されていました。そもそも哺乳類の受精卵が細胞分裂を繰り返したきわめて初期の段階である初期胚は、とても小さ …

no image

細胞とはなにか?

Sponsered Link  細胞とはなんでしょうか?    国語辞典を引くと、「生物の体を組み立てているいちばん小さな単位」と記載されています。どうやら私たちの体は、この細胞からできてい …

no image

老化は万能細胞で止められるのか?

Sponsered Link  私たちは1個の受精卵から始まり、赤ちゃんとし誕生し、子供から大人になります。月日が経つにつれて老化し、肌にしわやたるみがでたり、病気が治りにくくなったりしていきます。老 …

no image

幹細胞とはなにか?

Sponsered Link  転んで足をすりむいた程度なら、多少血がにじんでもやがてその血は止まるし、かさぶたができそれが取れてもとの皮膚に戻ることを、多くの人は「あたり前」の現象だと感じています。 …

no image

細胞の自己修復能力と生命の再生能力の違い

Sponsered Link  これまで、細胞の自己複製能力と再生能力についてお話してきました。ここでは、細胞の複製能力と、細胞の集合体である生命の再生能力の違いについてお話しましょう。   …