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遺伝子ってなに?iPS細胞ってなに?

iPS細胞について 生命の基本単位である遺伝子と容器としての細胞

死なない遺伝子とかならず死ぬ細胞

投稿日:07/14/2015 更新日:


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 スピルバーグが映画化し、全世界で大ヒットを飛ばした『ジュラシック・パーク』をご覧になった方は多いことでしょう。コハクの中に閉じ込められ化石となった蚊が大昔に吸った恐竜の血液中に残されていたDNAを使って、実際に恐竜を復活されてしまうストーリーです。この話がまんざらフィクションというと一言で片づけられないのは、DNAが損傷なしに保存されていれば、その種を復活させることが必ずしも非現実的ではないからです。人類はまだそこまでの技術レベルまでは到達していないのですが、再生医療の発展とともにいずれ実現する日がやってくるかもしれません。

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 さて話を本題の「細胞と遺伝子」に戻しますが、遺伝子はDNAという物質の中に保存されています。このDNAは、何らかの形で損傷を受けないかぎり、細胞の死とは関係なく、いつまでも存在し続けます。すなわち、遺伝子は死なないと考えられています。一方、細胞は、私たちの体で常に古い細胞から新しい細胞に入れ替わっている事実からもわかるとおり、やがて死んでしまいます。このことを実験的に調べたのがアメリカの生物学者レオナルド・ヘイフリックでした。

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 ヘイフリックは、培養している繊維芽細胞を継代培養(けいだいばいよう)していくと、約50回細胞分裂したあとに分裂しなくなるという観察結果を得ました。このことから、「ヒト繊維芽細胞は無限に増えることはできず、有限の細胞分裂ののち、分裂する能力を失う」という仮説を提唱しました。この現象はヘイフリック限界とも呼ばれ、現在ではその理由はテロメアDNAの長さによるものと考えられています。テロメアはDNAの末端に存在する繰り返し構造のDNA配列ですが、細胞が分裂するたびに短くなっていきます。ある一定の長さになると、細胞は分裂できなくなります。このように細胞は、生きていくために分裂を繰り返しますが、分裂ができなくなるとやがて死んでしまいます。

05(ヘイフリック限界)

 遺伝子の本質であるDNAそのものは、生も死もないたんなる物質にすぎないにも関わらず、そのDNAがつむぎだす細胞(生命)には終焉(死)があることに興味がつきません。生命の本質は、もしかしたらどんなに自然科学が発達しても解明できないかもしれませんが、生命現象は今後さらに探求がなされることでしょう。

 

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