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遺伝子ってなに?iPS細胞ってなに?

iPS細胞について 生命の基本単位である遺伝子と容器としての細胞

細胞の死という宿命

投稿日:07/14/2015 更新日:


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 私たちは、約80年という寿命のもとで生活しています。やがてはみな死んでいくわけですが、生きているときも実は、細胞は毎日死んでいき、新しい細胞と入れ替わっています。このような細胞の死には、大きく分けて2種類存在しています。今回は、この細胞の死について書いていきます。

 

 細胞は、なんらかの不可逆的ダメージ(酸素の供給不足や物理的損傷)を受ける場合があります。そのような場合、細胞は徐々にふくらみ、ミトコンドリアがふくらんでやがて崩壊し、細胞膜が破れて中身が流れ出してしまい、細胞は死んでしまいます。このような細胞の死はネクローシスと呼ばれています。

 

 これに対して、なんらかのダメージを受けなくとも細胞がみずから死んでいくこともあり、これをアポトーシスと呼んでいます。人間界でいうところの事故死がネクローシス、自分の役割をすべて終えた後の自然死がアポトーシスと考えるとわかりやすいかもしれません。

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 アポトーシスでは、細胞は縮んで核は凝縮し、細胞表面の微じゅう毛は消え、やがて核が断片化し、続いて細胞も断片化して大小の小胞になります。この過程は急速に進み、マクロファージなどの生体内で掃除の役割をしている細胞に取り込まれて除去されてしまいます。このようなアポトーシスと呼ばれる過程は、生体内ではひんぱんに行われています。たとえば、発生段階における動物の手は、最初水かきのような形をしていますが、発生段階が進むにつれてアポトーシスが生じ、指と指の間の細胞が死んでいきます。こうして指がつくられていくのです。このような場合では、細胞死は発生のあるきまった時期に起こるため、プログラム細胞死とも呼ばれています。

 アポトーシスは、上記の発生段階でみられるプログラム細胞死だけではなく、DNA修復速度の低下や、DNA分子の損傷増大によりDNA修復がDNA損傷の発生に追いつかなくなった場合、細胞自身が不可逆な休眠状態(細胞老化)になることでがん化という最終クライシスを回避する手段を選びますが、それでもがん化を回避できない場合の「切り札」としてアポトーシス(細胞の自殺)という現象が起こることも知られています。

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