核酸の記事一覧


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 核酸とは生体機能を維持するための基本物質であり、体内での合成量を増やすことで病気や老化の予防が可能になる、さらには一旦進行してしまった遺伝子の損傷を早い段階で修復し、病気の芽をつみとることができる。

 

 また、細菌中国においては核酸は日本の厚生労働省に当たる衛生部で保健食品として認可され、老化防止、記憶力・学習力の向上、免疫増強作用などの効能が商品に表示され、また近く、抗疲労も表示される予定です。核酸は北京オリンピックの強化食品にもなっています。

 

 今回は核酸の多岐にわたる働きを赤ちゃんの発育に沿って紹介していきます。

 

身体の発育・成長を助ける

 

赤ちゃんの発育スピードに欠かせない核酸

 核酸は新陳代謝の要。当然のことながら、大人とは比べ物にならないほどの早さで発育・成長を遂げる赤ちゃんにとって、大人以上に重要な物質であることは明らかです。赤ちゃんの発育・成長にどのくらいの核酸が必要かを調べた研究報告によると、体重3kgの新生児の場合、1日あたり480mgであるとされています。そのうち、新陳代謝によって毎日120mgの核酸が尿から排出されてしまうので、120mgが核酸の入れ替えに、360mgが成長のために必要となります。

 

 この量を補うために、赤ちゃんは母乳から核酸やヌクレオチドを摂取し、足りない分は自分の肝臓で作り出しています。赤ちゃんが母乳から摂取できる核酸の量は、1日あたり約120mg。つまり、残りの320mgがデノボ合成による核酸で賄われるわけです。

 

 しかし、これはあくまでも母乳で育てた場合であり、すべての赤ちゃんに当てはまる話ではありません。

 

 昔の核酸が入っていない粉ミルクで育った赤ちゃんは、母乳で育った赤ちゃんに比べ、発育の遅れ、腸内善玉菌(ビフィズス菌)が少ない、アトピーやぜんそくなどのアレルギー疾患が多い、といった報告がされています。

 

 当時の粉ミルクを飲んでいた赤ちゃんは、自分で作り出す核酸のみ(デノボ合成)で新陳代謝に使われるエネルギーを賄っていたことになります。いくら赤ちゃんの肝臓が活発に機能しているとはいえ、約480mgの核酸(ヌクレオチド)を体内だけで作り出すのは容易ではなく、その核酸不足が発育不良やアレルギー感染に対する抵抗力の弱い結果として現れたのです。

 

 やがて、人工乳による核酸不足が背景にあることが科学的に裏付けられるようになると、欧米の乳業メーカー各社はこぞって核酸入り粉ミルクの開発に着手し始めました。そして、1990年代初頭には粉ミルクに核酸成分を入れることに対する指針が打ち出され、世界核国で本格的な核酸入り粉ミルクの製造・販売が広がり始めました。

 

核酸入り粉ミルクの発育促進効果

 

 最も早い段階から核酸入り粉ミルクの開発に着手した国内メーカーでは、実際に赤ちゃんが核酸を摂取することで発育・成長にどんな影響が現れるかを調べる臨床実験をおこなっています。

 

 まず、お母さんが妊娠中で子宮内で十分な栄養を与えられなかった結果、腸粘膜が機能的に傷害を受けている赤ちゃん(不当軽量児)を4つの産院施設から74人集め、2つのグループ(A群39人、B群35人)に分けました。

 

 そしてA群には低分子ヌクレオチド(核酸の単位成分)配合粉ミルクを、B群にはヌクレオチドが配合されていない粉ミルクを毎日与え続けました。実験開始から2ヶ月後、両群の体重と身長を測ってみたところ、週あたりの平均増加体重はA群がB群を約12g上回っており、また平均増加身長もA群がB群を約2mm上回っていました。

 

 さらに6ヶ月後に行った測定でも、やはり体重、身長ともにA群がB群よりも高い増加率を示し、加えて頭の周囲の大きさもA群のほうが高い増加率を示していることが確認されました。

 

 この実験を通じて、核酸が乳児期の発育・成長過程において重要な働きを示していること、先天的な発育不全というハンディキャップをもつ乳児に対しても有効に作用することが裏付けられたわけです。


子育て, 核酸


1.老化を予防し、美肌作用を促進する

 

 ほとんどの細胞は新陳代謝によって新しい細胞に生まれ変わります。その期間は平均して約200日ですが、もっと早いサイクルで新陳代謝が行わレッル部位もあります。

 

 たとえば、大気中のほこりや細菌、有害物質、そして紫外線の影響を絶えず受けている皮膚です。皮膚の表面には、角質層と呼ばれる細胞層があります。この角質層は、核酸を利用して4週間前後で新しいものに生まれ変わり、内側の組織を鎧のように保護しています。

 

 髪を成長させる毛母細胞の新陳代謝は目まぐるしく、毎日50〜60本もの髪が生まれ変わっています。さらに精子は3〜10日周期で生まれ変わりますし、消化管で消化された栄養素を吸収して血管内に送り込んでいる小腸では、毎日30g程度の細胞が新たに作られています。

 

 このようにして、新陳代謝がより活発な部位ほど、細胞分裂を司る核酸の効果がより早く現れてきます。実際に、食生活の中で核酸を多くとっている人や、核酸の健康食品を習慣的に摂取している人の多くが、「シミやソバカスが薄くなった」「シワが減った」「たるみが目立たなくなった」といった肌のトラブルの解消、若返り効果を実感していることが報告されています。

 

 ほかにも、核酸には腸の発育を亢進し、絨毛の成長を促す効果があるため、慢性的な便秘の解消に役立ちますし、毛母細胞が活性化されて白髪や抜け毛の緩和・改善に有効です。

 

 また、生殖細胞を活性化することによって、最近中高年男性のみならず若い男性の間にも増えているED(勃起不全)の改善にも優れています。

 

2.末梢血管を拡張し、血行を良くする

 

 心臓から送り出された血液は、動脈を通って身体の隅々に行き渡り、全身の細胞に酸素や栄養素を供給しています。そこで、不要になった炭酸ガスと老廃物を受け取り、今度は静脈を通って心臓に戻ります。

 

 ところが、血管が動脈硬化を起こして狭くなっていたり、組織に直接血液を送り込んでいる毛細血管に血栓(血液中の血小板やタンパク質が結合してできる血液の塊。血管内にコレステロールが付着するなど何かしらの異変が生じたときに、血小板が結合して血液凝固反応が起こる)が引っかかって血液の通り道がふさがると、細胞に酸素や栄養素が届かなくなってしまいます。

 

 この現象が脳の中枢部で起こると脳梗塞や脳血管性痴呆症、心臓の筋肉を動かしている血管で起こると心筋梗塞といった重大な事態を招いてしまうわけです。

 

 核酸を構成する成分のアデノシンには、末梢血管を拡張させる強力な作用があり、動脈硬化が引き金となって起こる脳卒中や心筋梗塞、認知症、高血圧を改善に導きます。アデノシンに加えて、同じく核酸成分のAMP(アデニル酸)とATP(AMPに2個のリン酸が結合したもの)、そしてアデノシンには血小板の凝集反応を強力に抑える作用が認められています。つまり、血行促進と血栓予防の二段構えで循環器疾患全般に効果が期待できます。

 

 さらに、全身の血液循環量が増えることによって冷え性が改善されますし、うっ血が取れてこりや痛みの原因となる乳酸や疲労物質が流れることによって肩こり、腰痛が治り、疲労回復効果がもたらされます。また、胃腸の血液量も増加するので、消化活動が順調に行われるようになります。

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3.抗酸化作用

 

 核酸を構成する数種の成分には、遺伝子を傷つける活性酸素を除去する、すなわち抗酸化作用が認められています。研究データによると、ほとんどの核酸関連物質が、一般に抗酸化作用が強いことで知られているビタミンEよりも、さらに強力な抗酸化作用があることがわかります。

 

 抗酸化作用は遺伝子の突然変異に端を発したガンの発生を未然に防ぎます。さらに核酸には、血液中のコレステロールなどの脂肪酸や、眼球(主に水晶体や網膜)に含まれるタンパク質が活性酸素によって酸化されるのを防ぐ作用も示します。

 

 血中悪玉コレステロール(LDL)が酸化されると動脈硬化や血栓の発生につながり、水晶体の酸化は白内障をはじめとした目の病気に直結します。したがって、強力な抗酸化作用をもつ核酸亜はあらゆる循環器疾患や白内障の予防・改善にも効果的です。

 

4.ダイエットや糖尿病の予防・改善

 

 ダイエットの基本は適度な運動と良く言われますが、その理由は新陳代謝を活発にすることにあります。運動によって体内に蓄えられた糖(グリコーゲン)の分解が進むと、そこから熱が発生し、さらにエネルギーを生み出すための酸素が消費されます。その結果、脂肪が燃焼されて、効率良くエネルギー代謝を行うことができるのです。

 

 核酸は新陳代謝を支える大切な物質です。核酸が十分蓄えられていれば、新賃代謝が活発になりますから、必然的にダイエットできるわけです。核酸の成分の中でも、特にダイエットに役立つ成分はアデノシンという物質です。

 

 また、アデノシンにリン酸が3つ結合したATPにはインスリンの分泌を促す作用があり、糖尿病にもいいです。核酸、特にアデノシンには糖の吸収を遅らせる作用(糖の1%濃度で有意に糖吸収を抑制)があるため、ダイエットのみならず糖尿病にも有効に作用します。普段の食事や間食を食べる際に核酸を一緒に摂ることをオススメします。

 

5.その他

 

 核酸には、白血球を中心とした免疫細胞(リンパ球、顆粒球、単球)を活性化する作用があります。

 

 これらの免疫細胞は、体内に侵入してきた細菌やウイルスを封じ込めたり、ガン細胞を撃退したり、腫瘍化した細胞やウイルスに侵された細胞を自殺に追い込む(アポトーシス誘導)心強い護衛部隊です。これらが増強されることで、ガン、生活習慣病、アレルギー疾患をはじめとした、あらゆる病気の予防・改善につながります。

 

 また、アポトーシス誘導とうメカニズムには、ガンのみならず、自己免疫疾患(リウマチ、Ⅰ型糖尿病、膠原病など)の改善にも有効であることがわかっています。

 

 さらに核酸は、脳の神経細胞の成長に直接関与し(成長因子として樹状突起、軸策突起の成長を促す)、また、RNAは脳の中に大量に存在するRNAを増加させる、神経伝達物質(脳の情報伝達を支える化学物質)を受け取る細胞の受容体(レセプター)の働きを活性化するDHA(ドコサヘキサエン酸、魚油に多く含まれる不飽和脂肪酸)を増やすなどの働きによって、記憶力の低下すなわち物忘れを防ぎます。さらには、認知症といわれる病的なボケの予防にも有効です。

 


核酸


遺伝子を修復し、病気や老化を防ぐ核酸

 

 【活性酸素による遺伝子損傷と活性酸素を過剰に生成させてしまう5つの原因】で述べたように、遺伝子の損傷を引き起こす最大の元凶・活性酸素は、日常生活のあらゆる場面で出現することが明らかになっています。紫外線、環境汚染物質、食生活、ストレスなど、私たちを取り巻く環境やライフスタイルそのものに活性酸素の過剰発生を招く要因が潜んでいるわけです。

 

 そうすると、ほとんどの人が重大な病気にかかってしまいそうに思えますが、決してそんなことはありません。なぜなら、生体には遺伝子の損傷を防いだり、傷ついた遺伝子を修復する機能が備わっているからです。その第一に挙げられるのが、スーパーオキサイド・ディスムターゼ(SOD)などの解毒酵素。SODは、約60兆個すべての細胞内に配置されていて、絶えず発生する活性酸素を強力に封じ込めています。

 

 しかし、残念なことにSODの作用は20〜30歳ごろにピークを迎え、次第に下降線をたどっていきます。つまり、同じような環境で生活し、同等のストレスを受けている人が大勢いたとしても、ここの年齢の違いによって遺伝子の被害は大きく異なってきます。年を重ねるごとに誰もが感じる体力の衰え、シミやシワ、体型の崩れ、白髪や薄毛、老化に伴って現れる肉体的な変化のすべてが、活性酸素を解毒する酵素の機能の低下による影響といっても過言ではありません。

 

 そこで注目されるようになったのが、活性酸素を除去する働きを持つ物質、いわゆる抗酸化物質です。最も悪質な活性酸素であるヒドロキシルラジカルには解毒酵素がないため、抗酸化物質が特に重要なのです。植物性食品(野菜、果物、穀類、豆類など)や動物性食品(肉、魚、卵など)の中には、活性酸素を除去する働きを持つ栄養素が含まれています。

 

 一般に抗酸化作用が強いことで知られている栄養素には次のようなものがあります。

・ビタミン類・・・ビタミンA、B群、C、E

・ミネラル類・・・セレン、銅、鉄、亜鉛、マンガン、マグネシウム

・その他・・・ポリフェノール類(植物全般に含まれる色素成分。カテキン、フラボノイド、アントシアニン、リグナンなど)、カロチノイド(β-カロチン、α-カロチン、リコピン、ルテインなど植物の赤や黄色を構成する色素成分。βおよびα-カロチンの一部は体内でビタミンAに変換される。)、クロロフィル(葉緑素)など

 

※緑茶成分のカテキンには強い抗酸化力があることで知られていますが、茶葉は栽培の過程で農薬やダイオキシンに汚染されている場合があるので、最初に抽出する一番茶にはそうした有害物質の影響が心配される。

 

 私たちは日常の食事から抗酸化物質をとることで、遺伝子の損傷を未然に防いでいるわけです。したがって、抗酸化物質を意識的に取り入れたバランスのよい食生活は、活性酸素に対する自己防衛につながるのです。

 

 近年、健康なうちから病気の発生を未然に防ぐ、つまり病気にかかる前になんらかの対策を講じることを「一次予防」といい、あらゆる病気の根絶につながる最良の医療として世界的に評価されています。抗酸化食品の非地上的な利用は、今や一次予防の定番としての地位を確立しています。

 

 ところが、現在のような環境のもとでは、体内の酵素や抗酸化物質のみで完璧に遺伝子を守り切れることはありません。一次予防の限界を超えて、運悪く遺伝子の損傷を招く危険性はいくらでもあるわけです。

 

 とはいえ、傷ついた遺伝子は必ずしも重大な病気に直結するわけではなく、アポトーシス(細胞の自殺)や免疫の力によって正常に戻ることができます。人間には本来、不要細胞や異常細胞を自殺させて新しい細胞にかえる仕組み、すなわち新陳代謝という機能が備わっています。さらに、免疫機構の力によって異常細胞を除去する仕組みも兼ね備えているのです。

 

 核酸成分は、こうした自然治癒力を高め、細胞を正常に導いてくれます。核酸成分のアデニル酸(AMP)には、異常細胞や不要細胞を自殺させる作用があります。とりわけ、傷ついた遺伝子の修復や異常細胞や不要細胞のアポトーシスに関与しているP53というガン抑制遺伝子を活性化する働きがあるのでは、という説もあります。

 

 また、塩基のA・T・G・Cの全てが揃っていないと新しい細胞をつくることはできません。つまり、細胞の若返り(新陳代謝)に大きく貢献しているのが核酸なのです。しかも核酸には、活性酸素を除去する抗酸化作用や、免疫機能を活性化して病気に対する抵抗力を高める作用も認められています。つまり、一次予防にあたる「遺伝子の保護」と、二次予防にあたる「細胞の正常化」の役割を兼ね備えています。まさに、核酸は予防と治療の両方を実現する物質であり、日頃の日常生活を通して核酸を取り入れることこそ、遺伝子を守る究極の予防医学といえるでしょう。


核酸


活性酸素が遺伝子を傷つける

 

 活性酸素が引き起こす化学反応は、遺伝子を傷つけ、ガンのみならず、動脈硬化、心臓病、糖尿病をはじめとしたあらゆる生活習慣病の根本的な原因となることは明らかです。逆の見方をすれば、活性酸素を抑えることこそ、あらゆる病気に共通する最大の予防策でもあるのです。万全の予防策を講じるためには、活性酸素が日常のどんな場面で発生するかを理解しておくことが重要です。

 

 では、活性酸素が過剰に生成される原因を探ってみましょう。

 

喫煙

 タバコの煙には、ニコチン、タール、ベンツピレン、カドミウム、ダイオキシン類、一酸化炭素、二酸化窒素など、多くの有害物質が含まれています。これらの物質を吸い込むことによって、活性酸素の代表格であるスーパーオキサイドが大量に発生します。喫煙が肺ガンや咽頭ガン、食道ガンはもとより、あらゆる種類のガンに深く関係しているのは、こうした理由によるものです。

 

 しかも、タバコの害は吸った本人の健康被害だけに止まりません。喫煙者自身が吸い込む煙(主流煙)よりも、火のついたタバコから立つ煙(副流煙)の方が数倍から数十倍に及ぶ毒性が示されています。したがって、タバコを吸わない人でも、周囲の喫煙者から間接的に煙を吸わされる「受動喫煙」の被害にあってしまう危険性があるのです。

 

紫外線、放射線、電磁波

 紫外線は地球上に到達する太陽光線に約6%ほど含まれています。波長の長いものからUV-A、UV-B、UV-Cに分けられますが、波長の長いものほど強力な作用を持ち、皮膚の細胞内の遺伝子を損傷させます。

 

 つまり、春や夏の強い日差しのもとで肌を露出させたり、季節に関係なく無防備に太陽光線を浴び続けることは、単にシワやシミの原因になるだけでなく、老化と生活習慣病の原因にもなるのです。

 

 特にフロンガス(以前、冷蔵庫やクーラーの冷房として使用されていた物質)によるオゾンホール(有害紫外線を吸収する大気圏のオゾン層が破壊されて、空洞化する現象)の拡大が確認されて以来、地表に降り注ぐ紫外線の量が増え続けることが懸念されています。長時間日光に当たらないようにする、外出時は帽子や日傘で日差しを遮る、などの紫外線対策も心がけましょう。

 

 また、X線など医療に用いられる放射線にも、細胞なの水分と反応して活性酸素を発生させる性質があります。したがって、健康診断や病気治療のためのレントゲン検査は頻繁に受けないように注意する必要があります。年に1〜2回程度であれば問題はないが、それ以上いなりそうな場合は、事前に医師と相談するといいでしょう。

 

 さらに、電子レンジ、パソコン、テレビのリモコン、スマホなどから放射されている電磁波(空中を走る電磁気の流れ)も、遺伝子損傷の原因になります。

 

環境汚染物質

 大気中には、自動車の排気ガスや工場からの排煙に由来する汚染物質が蔓延しています。今や地球上至る地域の大気に汚染の害が広がっているといえるでしょう。

 

 大気汚染物質には、活性酸素の発生源となる窒素酸化物が約20種類ほど含まれています。また、これらの汚染物質は酸性雨の原因にもなっています。酸性雨は植物に悪影響を与えると同時に、地下水や水源水となり、最終的には私たちが飲む水道水の質にも影響を与えることになります。

 

 水道水源水は、こうした酸性雨の栄光だけでなく、工場排水、生活排水、農薬、廃棄物などさまざまな物質によって汚染されています。その汚染を消毒するために大量の塩素が用いられていますが、この塩素と水源中の腐敗物質が結合することでトリハロメタンという発ガン性を持つ物質が生成されます。

 

 さらに、人体への深刻な影響が懸念されているのが、ダイオキシン類です。ダイオキシン類は食物連鎖で体内に入ると、免疫機能や生殖機能を脅かすだけでなく、遺伝子の隙間に入り込み、遺伝子を破壊します。

 

食品添加物、食品関連物質

 法律で使用が認可されている食品添加物や、食品を調理したり加工したりする過程で作られる食品関連物質の中にも、活性酸素の生成を促す物質が多く見つかっています。その代表的なものを紹介します。

 

OPP…レモンやオレンジなどの柑橘類に使われる防カビ剤。

BHA…油脂、バター、加工魚介類、乾物類、製麺などに使われる酸化防止剤。

サッカリン…清涼飲料水、乳製品、ガム、醤油、ソース、魚肉練り製品などに使われる人工甘味料。

ニトロソアミン…ハム、ソーセージなどの加工食品およびイクラ、タラコ、干し魚などの加工魚介類などに含まれるたんぱく質のアミンが、加工される過程で発色剤や保存料として使われる亜硫酸ナトリウムに反応して合成される物質。

ヘトロサイクリックアミン…肉や魚を加熱料理する際、たんぱく質が変性することによってできる物質。肉や魚の焼け焦げた部分。

アフラトキシン…食品中に発生するカビが作り出す物質。

過酸化脂質…植物油やマーガリンなどの油脂食品、ポテトチップスなどのスナック菓子、カップラーメンなどのインスタント食品に多く含まれる不飽和脂肪酸は、時間が経つにつれて酸化し、過酸化脂質に変化する。それを摂取することで、細胞膜の酸化が一段と進みやすくなる。

 

ストレス、過労、過食、肥満

 1日に消費するエネルギーのことを基礎代謝といいます。私たちの身体は、じっとしているときでも心臓が脈打ち、呼吸が繰り返され、体温が保たれ、内臓や神経が働いています。こうした身体機能を維持するための基礎代謝は、成人一人当たり1200〜1600キロカロリー。それに日常の生活や運動で使われるエネルギー量などを加えると、1日約2000キロカロリーのエネルギーが消費される計算になります。

 

 ところが、皮肉なことにこのエネルギー産生・代謝には、遊離脂肪酸やグリコーゲンといった熱源を燃焼させる酸素が必要になるので、どうしても活性酸素の発生を抑えることができません。

 

 元来、細胞内には活性酸素を分解・解毒する機能が備わっていますが、精神的緊張や不安、過労、過度の運動などは通常よりも多くのエネルギーを消費するため、必然的に活性酸素の過剰発生を招きます。同様に、過食や肥満も代謝の際に大量のエネルギーを使うため、活性酸素の過剰発生につながってしまうのです。


核酸


病気や老化の原因

 

 DNAは生命の設計図、そしてその中に納められた遺伝子には親から子へと受け継がれた膨大な遺伝情報が記録されています。つまり、子供のDNAは卵子と精子が受精する段階で作られ、個性や体質などが形作られるのです。

 

 たとえば、お酒が弱い、または全く飲めないという人の中には、両親もお酒が飲めないといったケースがよくあります。これは、アルコールの代謝物であるアセドアルデヒド分解酵素を作る遺伝子の一部に違いがあるためであるとわかっています。まさに、親の体質を受け継いだ、遺伝による影響といえるでしょう。

 

 よく「ウチは高血圧の家系だ」とか「親がガンで亡くなっているから自分も危ない」といった話を耳にしますが、この現象も家系的い伝わる遺伝子の特異性に根ざしたものです。確かに、家系的になりやすい病気は存在しますし、それは遺伝子が招く「遺伝性の疾患」といえます(生活習慣病のほとんどに遺伝子の発見されている)。

 

 そうした前提に立って、病気や老化の原因を探っていくことが重要なのです。たとえば、ガンが遺伝子の損傷に始まる病気の典型とするならば、損傷を受けやすい遺伝子が代々受け継がれるのは当然でしょう。しかし、だからといってガン家系といわれる人が必ずガンになるとは限りません。

 

 たとえガン家系に生まれたとしても、万全の対策を講じていればガンのリスクを低く抑えることは十分可能ですし、実際にならずに住んでいる人も大勢いるわけです。私たちは日々の暮らしの中で、無意識のうちに遺伝子を傷つける物質を体内に取り込んでいます。有害な化学物質、紫外線、病原菌やウイルス、タバコ、電磁波さらには過労やストレス。遺伝子はこうした生活環境や生活習慣の影響を受けて絶えず傷つき、やがて本来の設計図にはないタンパク質を作り出すようになります。

 

 こうして、正常だった細胞は異常細胞へと変化し、次第に分裂、増殖を繰り返していくことによって、体を構成するさまざまな組織・細胞の機能低下が起こってきます。

 

 このような遺伝子の損傷は、老化を著しく加速させるばかりか、ガンや糖尿病、心筋梗塞、脳卒中をはじめとしたあらゆる生活習慣病の引き金となったり、アレルギー疾患やアルツハイマー型痴呆症など、決定的な治療手段が見つかっていない現代の難病を誘発することがわかっています。現代人を襲う様々な病気、そして老化現象のすべては、もとを正せば遺伝子の損傷がきっかけで始まるわけです。

 

遺伝子を傷つけるもの

 

 人間はみな、例外なく傷ついた遺伝子を持っています。見た目はどんなに若々しく、健康そうに見える人でも、その身体の内部では常に遺伝子の損傷を抱えているのです。程度の違いこそあれ、遺伝子レベルで見れば誰もが半病人、つまりまだ自覚症状のない段階にあり、いつ重大な病気の症状が現れても不思議ではない状態にあるといっても過言ではありません。

 

 では、実際に遺伝子を傷つけている犯人とは何者なのでしょうか?

 

 まず1つはウイルスです。ウイルスは体内に侵入して細胞の中に寄生し、DNAを利用して増殖する性質を持っています。その結果、正常だったDNAの設計図がウイルスの都合のいいように書き換えられ、やがて設計図全体に狂いが生じてしまうわけです。

 

 なお、ウイルスにはインフルエンザウイルスをはじめ、結膜炎を引き起こすアデノウイルス、免疫細胞に感染して免疫機能を破壊するHIVウイルス(エイズウイルス)など、さまざまな種類が発見されています。

 

 ガンの発症にもある特定のウイルスが関与していることがわかっています。実際にガン全体の約10%はウイルスの感染が原因とみられており、主に、B型肺炎ウイルス(肝臓ガン)、C型肺炎ウイルス(腎臓ガン)、成人T細胞白血病ウイルス(HTLV=成人T細胞白血病)、パピローマウイルス(子宮頸ガン、陰茎ガン、皮膚ガン)の5種類がよく知られています。

 

 そしてもう1つの原因とされるウイルス以上の強敵が、日常のごく身近なところに潜んでいます。遺伝子を傷つける最大の元凶とみられているのが、私たちが生きていくうえで欠かすことのできない「酸素」なのです。

 

 空気中には約20%の酸素が含まれています。人間は呼吸から取り入れた酸素を利用して食べ物から得た糖や脂肪を燃焼させ、生体維持や活動に必要なエネルギーを生み出しています。こうしたエネルギー代謝の過程で、酸素全体の約2%が活性酸素(スーパーオキサイド、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素など)と呼ばれる極めて毒性の強い酸素に変化します。

 

 また、タバコ、紫外線、電磁波、ストレス、過激な運動、ある種の薬物、農薬、食品添加物、工場や車からの排気ガスなども活性酸素を発生させる大きな原因になっています。本来、活性酸素は体内に侵入してきた病原菌やウイルスを攻撃したり、ホルモンの合成に関わるなど、身体にとって重要な役割を担っています。

 

 ところが、体内に強い炎症反応が起こるなど活性酸素が必要以上に生成されてしまうと、酵素などによる分解が追いつかなくなり、組織に含まれる脂質やタンパク質と結合し異常を引き起こします。たとえば、肌のシワはコラーゲン(タンパク質)が活性酸素に攻撃されて起こります。

 

 厄介なことに、活性酸素は血液中の不飽和脂肪酸を攻撃して動脈硬化を促進させるだけでなく、細胞膜を構成する不飽和脂肪酸を攻撃して、過酸化脂質という反応性の強い物質を作り出す性質を持っているのです。

 

 活性酸素は、タンパク質や酵素、さらにはDNAも傷つけ、遺伝情報を全く別のものに変化させてしまいます。その結果、異常タンパク質が合成されて、病気や老化の下地を作ってしまうわけです。

 


核酸